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顎関節症と口呼吸の関係

👄はじめに:顎が痛い・音が鳴る…その原因、口呼吸とマスク生活かもしれません

「顎がカクカク鳴る」「朝起きると口が乾いている」「口を閉じるのがつらい」――
最近こうしたお悩みを抱える方が増えています。

実は、長引くマスク生活による口呼吸の増加が、その背景にあります。
コロナ禍以降、マスクを長時間つける習慣が続いたことで、
無意識に「口で呼吸する」状態がクセになってしまった人が急増しています。

この「口呼吸」が、**顎関節症(がくかんせつしょう)**の発症や悪化にも深く関わっているのです。
本記事では、顎関節症と口呼吸の関係、マスク生活による影響、
そして改善のための「口腔筋機能療法(MFT)」について詳しく解説します。

🦷顎関節症とは?

顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に負担がかかり、
「痛み」「関節音」「口の開きにくさ」などの症状を引き起こす疾患です。

原因としては、

  • 食いしばり・歯ぎしり
  • 姿勢の悪さ
  • 噛み合わせのズレ
  • 精神的ストレス
  • そして「口呼吸による筋肉バランスの乱れ」

が挙げられます。
特に口呼吸は、舌や唇・頬の筋肉の働きに悪影響を与え、
結果として顎関節への負担を増加させる大きな要因となります。

😷マスク生活がもたらした「隠れ口呼吸」

長期間のマスク生活によって、私たちの呼吸や姿勢の習慣が大きく変わりました。

① 呼吸が浅くなり、口で息を吸うようになる

マスクの圧迫感で呼吸がしづらくなり、
知らないうちに口で息を吸うクセがつきます。

② 表情筋の活動が減る

マスクで表情を隠すことが増え、
口の周りの筋肉(口輪筋)を使う機会が減少。
その結果、口を閉じる力が弱くなり、口呼吸が定着します。

③ 姿勢の悪化が顎に影響

猫背や前傾姿勢が増えることで、下顎が後ろに引かれ、
顎関節に常にストレスがかかる状態になります。

👃口呼吸が顎関節に与える3つの悪影響

1️⃣ 顎の位置のズレ
口呼吸の人は、下顎が常に下がり気味になり、
関節円板(顎のクッション部分)が圧迫されやすくなります。

2️⃣ 舌の位置の低下
舌が上あごから離れて下に沈むため、
噛み合わせが不安定になり、歯列や顎関節のバランスが崩れる原因に。

3️⃣ 筋肉バランスの乱れ
口呼吸では、頬・舌・唇などの筋肉をうまく使えず、
顔の片側だけで噛む「片噛み」や顎の偏位が起こりやすくなります。

💤口呼吸・マスク生活がもたらすその他の影響

  • 口の乾燥による虫歯・歯周病リスクの上昇
  • 睡眠の質の低下(いびき・無呼吸)
  • 顔のたるみやフェイスラインのゆがみ
  • 呼吸が浅くなることによる集中力の低下・疲労感

これらの影響は一見別々の問題に見えますが、
根本的には「口の筋肉と呼吸の使い方」によって引き起こされています。

💡改善のカギは「MFT(口腔筋機能療法)」

口呼吸や顎関節症の改善には、口の筋肉を正しく使うトレーニングが重要です。
そのために行われるのが、**MFT(Myofunctional Therapy/口腔筋機能療法)**です。

💪MFTとは?

MFTは、舌・唇・頬などの筋肉を鍛え、
「正しい舌の位置」「鼻呼吸」「安定した噛み合わせ」を身につけるための機能訓練です。

主な目的は以下の通りです👇

  • 舌を上あごに正しくつける習慣をつける
  • 唇を閉じる筋肉(口輪筋)を鍛える
  • 鼻呼吸を自然に行えるようにする
  • 噛み合わせ・顎関節の負担を軽減する

🧘‍♀️MFTの代表的なトレーニング例

🗣️1. タンアップ(舌上げ)トレーニング

舌の先を上の前歯のすぐ後ろ(スポット)につけ、
舌全体を上あごにぴったりと密着させます。
その状態で数秒キープし、10回繰り返します。

👉効果:舌の正しい位置を覚え、鼻呼吸がしやすくなります。

💋2. リップ・シール(口閉じ)練習

口を閉じて、唇に軽く力を入れたまま10秒キープ。
1日数回繰り返すことで、口輪筋の強化になります。

👉効果:マスク生活で弱くなった「口を閉じる力」を取り戻します。

🦷3. チューイング練習

ガムやシリコントレーナーなどを左右交互に噛む練習。
均等な噛み癖を作ることで、顎の左右バランスを整えます。

👉効果:咀嚼筋のバランス改善・顎関節の負担軽減。

🏥歯科医院でのMFTサポート

グロースデンタル新代田では、
一人ひとりの口腔状態を診断したうえで、
MFTプログラムをオーダーメイドで実施しています。

  • 顎関節症の再発予防
  • 口呼吸・いびき対策
  • 小児の歯並び・姿勢の改善
  • 成人の食いしばり・肩こり対策

など、幅広い年齢層で効果を発揮しています。

MFTは、歯を削ったり薬を使う治療ではなく、
「自分の筋肉で治す・整える」自然なアプローチです。

🌿まとめ:呼吸と筋肉を整え、顎の健康を守ろう

顎関節症と口呼吸は、互いに影響し合う“悪循環”の関係にあります。
特にマスク生活によって口呼吸が定着した方は、
意識して呼吸と筋肉をリセットすることが大切です。

**MFT(口腔筋機能療法)**は、その第一歩としてとても有効です。
毎日の少しの努力で、顎の痛みや口呼吸の改善が期待できます。

🦷グロースデンタル新代田からのメッセージ

グロースデンタル新代田では、
顎関節症・口呼吸・噛み合わせのトラブルに対し、
MFTを中心とした機能的アプローチでサポートしています。

📍所在地:東京都世田谷区新代田(新代田駅から徒歩○分)
🕊️診療内容:一般歯科/小児歯科/予防歯科/顎関節症治療/MFT指導

「呼吸」「姿勢」「噛み合わせ」を整え、
より快適な口もとの健康を一緒に育てましょう。

ご予約はこちらからhttps://v3.apodent.jp/app/smail/2451/growth/

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