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🦷乳児・小児期の食事の取り方が与える影響

👶はじめに:小さな「食べ方」の違いが将来の歯並びを変える

子どもがどのように食べているか――それは、実は「歯」や「顎(あご)」の発達に大きく影響しています。
特に乳児期から小児期にかけての食事の取り方は、歯並び・噛み合わせ・口の筋肉の発達を左右する重要なポイントです。

世田谷区新代田エリアでも、離乳食やおやつの与え方に関して「この食べ方で大丈夫?」「噛む力が弱い気がする」というご相談を多くいただきます。
今回は、「乳児・小児期の食事の取り方が歯の成長にどう影響するのか」を、専門的な視点からわかりやすく解説します。

🍼乳児期:授乳や離乳食の習慣が顎の発達の基礎をつくる

乳児期における母乳や哺乳びんでの授乳の仕方は、舌や口の筋肉、顎の骨の発達に大きく関わります。
母乳を吸う動作では、赤ちゃんは舌と唇、頬の筋肉をしっかり使います。これが自然と顎を鍛え、骨格のバランスを整えるトレーニングになっています。

一方で、長期間の哺乳びん使用や、やわらかい吸い口を使い続けると、口周りの筋肉の発達が遅れ、
結果として口呼吸・開咬(上下の歯がかみ合わない状態)・歯列不正の原因になることもあります。

離乳食を始めるころには、「自分の舌と唇で食べ物を取り込む」練習が大切です。
スプーンを口に押し込まず、赤ちゃん自身が唇を使って食べ物を取り込むようにサポートしましょう。

🍽️小児期:噛む力・姿勢・食習慣が歯並びを育てる

離乳が完了し、乳歯が生えそろう小児期になると、「噛む力」や「食べ方の習慣」が発達段階に入ります。
この時期に柔らかいものばかり食べていると、顎の骨や筋肉が十分に発達せず、
将来的に歯並びが狭くなったり、かみ合わせが悪くなったり
することがあります。

噛む力を育てるには、適度に硬さのある食材を取り入れることが大切です。
たとえば、

  • にんじんスティックやりんごのスライス
  • おにぎりや焼き魚など、しっかり噛む食感のあるメニュー

これらは子どもの顎を使わせ、自然と正しい咀嚼(そしゃく)リズムを身につける手助けになります。

また、食事中の姿勢も重要です。
足が床に届かない高さの椅子では、体が安定せず、口を動かす筋肉に余計な力が入りやすくなります。
足裏がしっかり床につく高さで食べることで、噛む動作がスムーズになり、飲み込みも上手になります。

🍭間食と飲み物の取り方にも注意!

食事以外にも、歯の健康を左右するのが間食と飲み物の習慣です。
甘いジュースや乳酸菌飲料を長時間だらだら飲むと、口の中が常に酸性になり、
歯の表面が溶けやすくなって虫歯リスクが急上昇します。

特に注意したいのが「ながら食べ」「だらだら食べ」。
食事やおやつをだらだらと食べ続けると、唾液の再石灰化(歯を修復する力)が働かず、虫歯になりやすくなります。
おやつは1日1〜2回、時間を決めて短時間で食べるようにしましょう。

飲み物は水やお茶を基本にし、甘い飲み物は特別なときだけにするのがおすすめです。

🦷親ができるサポート:毎日の「食べ方」を見守ること

食事中の子どもの様子を少し観察するだけでも、多くのヒントが得られます。

  • 左右どちらか片方だけで噛んでいないか
  • 食べ物を丸飲みしていないか
  • 口を開けたまま食べていないか

こうしたクセを早めに気づいてあげることが、将来の歯並びトラブル予防につながります。

さらに、食後はお水やお茶で軽く口をすすぐ習慣をつけましょう。
歯磨きが難しい年齢でも、虫歯リスクを減らすことができます。

🌿まとめ:乳児・小児期の「食べ方」は一生の財産に

乳児期から小児期にかけての食事の取り方は、歯だけでなく、発音・姿勢・呼吸などにも影響します。
食事のたびに正しい姿勢でよく噛むことは、健康な体づくりにもつながる大切な習慣です。

毎日の食卓が、お子さんの「歯の一生」をつくると言っても過言ではありません。
ご家庭での工夫とともに、専門家のサポートをうまく取り入れていきましょう。

🏥グロースデンタル新代田からのご案内

グロースデンタル新代田では、
乳児・小児期の歯の成長や噛み合わせに関するご相談を随時承っています。
「食事中に噛みにくそう」「歯並びが気になる」「虫歯が多い」など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。

📍所在地:東京都世田谷区新代田(新代田駅より徒歩1分)
👶診療内容:小児歯科/予防歯科/矯正相談
🌱地域密着型歯科医院として、世田谷区の子どもの健やかな成長を応援しています。

ご予約はこちらからhttps://v3.apodent.jp/app/entry/2451/growth/

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