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一般歯科矯正治療
底位舌って何?世田谷区新代田の歯医者 Growth Dental Shindaita
こんにちはGrowth Dental Shindaitaです。
皆さんは「底位舌」ってご存じでしょうか?
今日は底位舌についてご説明します。

お子さんが**「口をぽかんと開けている」「発音がはっきりしない」「歯並びが気になる」**と感じたことはありませんか?
これらのサインの背後には、「底位舌(ていいぜつ)」という舌の位置の問題が隠れているかもしれません。
舌の位置は、**呼吸・発音・歯並び・姿勢・飲み込み(嚥下)**など、お子さんの成長に大きく関係しています。
今回は、底位舌が引き起こす問題や原因、改善方法について、わかりやすく解説していきます!
🌟 そもそも「底位舌」とは?
舌の正しい位置は、「上あご(口蓋)」に軽く触れている状態です。
しかし、舌が下がってしまい、上あごにくっつかずに口の下の方に沈んでいる状態を「底位舌」といいます。
✅ 正しい舌の位置とは?
- リラックスしているときも、舌が上あごについている
- 口が自然に閉じていて、鼻呼吸ができている
- 飲み込むとき、舌がしっかり上あごを押せる
❌ 底位舌の特徴
- 舌が常に下がっている
- 口がぽかんと開いてしまう
- 話し方がはっきりせず、「サ行」「タ行」が苦手
- よく口呼吸をしている
- 食べるときにクチャクチャ音が鳴る
- 飲み込むときに舌が前に出る(舌突出癖)
🧐 なぜ底位舌になるの?
舌の筋肉の発達や、口の使い方のクセが影響していることが多いです。
以下のような原因が考えられます。
1️⃣ 口呼吸の習慣
赤ちゃんのときは鼻呼吸が基本ですが、風邪やアレルギーなどで鼻づまりが続くと、口呼吸のクセがつきやすくなります。
口呼吸をすると、舌が自然に下がったままの状態になり、底位舌の原因に。
2️⃣ 舌や口の筋力が弱い
現代の食生活は柔らかい食べ物が多いため、舌や口の周りの筋肉が十分に鍛えられません。
舌の力が弱いと、上あごに舌を押しつけることができず、舌が下に落ちてしまいます。
3️⃣ 姿勢が悪い
猫背や前かがみの姿勢が多いと、舌が後ろに落ちやすくなり、正しい位置を維持しにくくなります。
特にスマホやタブレットを長時間使うと、うつむく姿勢が続き、舌の位置が下がりやすくなるので要注意。
4️⃣ 舌小帯(ぜつしょうたい)の短縮
舌の裏側についている「舌小帯(ぜつしょうたい)」が短いと、舌を上に持ち上げにくくなります。
そのため、舌が低い位置に固定されやすくなるのです。
5️⃣ アレルギーや鼻づまり
慢性的なアレルギー性鼻炎や鼻づまりがあると、口で呼吸するクセがついてしまい、舌の位置が低くなります。
😥 底位舌が続くとどうなるの?
底位舌が習慣化すると、さまざまな影響が出る可能性があります。
❌ 1. 口呼吸が慢性化
舌が下がると、口が開きやすくなり、口呼吸のクセがついてしまいます。
口呼吸は風邪をひきやすくなる、免疫力が低下する、アレルギー症状が悪化するなど、健康にも影響を与えます。
❌ 2. 歯並びやかみ合わせが悪くなる
舌の位置が正しくないと、歯並びやかみ合わせが乱れやすくなります。
特に、舌が前に出るクセがあると、**出っ歯(上顎前突)や開咬(かいこう:前歯が噛み合わない)**の原因になることも。
❌ 3. 発音が不明瞭になる
舌の動きが悪くなると、「サ行」や「タ行」が発音しづらくなり、言葉がはっきりしないことがあります。
❌ 4. いびきや睡眠時無呼吸
舌が低い位置にあると、寝ているときに舌が喉に落ち込みやすくなり、いびきの原因になります。
さらに、睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まるため、注意が必要です。
🌟 おうちでできる!底位舌を改善する方法
1️⃣ 鼻呼吸を意識する
- 口を閉じて、鼻で呼吸する習慣をつける
- 鼻づまりがある場合は、耳鼻科を受診する
2️⃣ しっかり噛む食事を取り入れる
- 硬めの食材(するめ、ナッツ、根菜類など)を取り入れる
- よく噛む習慣をつけることで、舌や口周りの筋肉を鍛える
3️⃣ あいうべ体操をする
簡単な舌のトレーニングで、舌の筋力を鍛えましょう!
「あー」「いー」「うー」「べー」と大きく口を動かすだけで効果があります。
4️⃣ 正しい姿勢を心がける
- 猫背にならないように注意
- 食事中やスマホを使うときの姿勢を意識する
5️⃣ 必要なら歯科や耳鼻科で相談
- 口呼吸や発音の問題が気になる場合は、歯科・耳鼻科・小児科に相談すると安心です。
- 舌小帯が短い場合は、必要に応じて治療を検討することもあります。
👨👩👧 まとめ
舌の位置は、お子さんの呼吸・発音・歯並び・姿勢に深く関係しています。
「口がぽかんと開いている」「発音が気になる」「口呼吸が多い」と感じたら、ぜひ日常生活の習慣を見直してみましょう!
おうちでできるトレーニングを取り入れ、お子さんの健康な成長をサポートしていきましょう😊✨